”日本語の作文技術" を読んで
- 作者: 本多勝一
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 1982/01/14
- メディア: 文庫
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「読む側にとってわかりやすい文章を書くこと」を目的に書かれた本。
とりあえず第五章まで読んでの覚え書き。
まず「修飾の順序」として重要な順に以下を挙げている。
1, 節を先に、句をあとに。
2, 長い修飾語ほど先に、短いほどあとに。
3, 大状況・重要内容ほど先に。
4, 親和度(なじみ)の強弱による配置転換。
「句読点の打ち方」では、「カギカッコを引用文に対して使うときの厳密性として」、
カギで示す部分は、厳密に当人の語った通りでなければならない。
と強調している。
また、読点について、かなりの頁を割いてあり、
- 第一原則 長い修飾語が二つ以上ある時、その境界にテンをうつ。(重文の境界も同じ原則による。)
- 第二原則 原則的語順が逆順の場合にテンをうつ。
とし、「筆者の考えをテンに託す場合として、思想の最小単位を示す自由なテンがある。」としている。